同じものや菓子パンばかり…「新型栄養失調」起こす食べ方の特徴
「夏バテなのか体がだるくて……」というあなたは“栄養失調”かも。現代日本でそんな、と思いきや、糖質過多で「肉不足」の食生活が、思わぬ不調を引き起こす――!
「やせ細った体形というわけでもないのに、栄養の問題から不調になることを“新型栄養失調”と呼びます。実は日本人女性の約8割は、この新型栄養失調ではないかと感じています」
こう話すのは、栄養療法に詳しく『最強の栄養療法「オーソモレキュラー」入門』(光文社)の著者でもある新宿溝口クリニック院長の溝口徹先生だ。
「新型栄養失調は、外見からは判断できませんが、疲れやすい、朝起きられない、風邪をひきやすい、やる気が出ないなどという症状から、夏バテと勘違いされる方もいるのではと思います。新型栄養失調は、年齢や所得に関係なく現れます」(溝口先生)
しかし“栄養失調”なんて、現在の飽食日本でありえるのだろうかと疑問に思うが、その最たる原因が「肉不足」であると溝口先生は強調する。
「新型栄養失調の患者さんから食事内容を聞くと、とにかく赤身の肉が足りていません。栄養素でいうとタンパク質、鉄分、ビタミンB群の不足です。『カロリーに気をつけている』『食事のバランスに気をつけている』という人たちが真っ先に控えるのが肉類なのです。