2018年10月28日 11:00
唾液や血液、尿でわかる!最新「お手軽がん検診」のお値段
ABCDでリスクを示し、CDと判定されれば専門科で精密検査を受けるよう勧められる。
現在全国20カ所の医療機関で検査でき、費用は2万~4万円(税抜き)程度であるが、今後、検査を受けられる医療機関が広がり、多くの人に利用してもらうことで、1万円以下に価格を下げていきたいという。
全国1,300カ所で実施されている「AICS(アミノインデックスがんリスクスクリーニング)」は味の素社が開発した、血液によるがん検査。アミノ酸研究で世界をリードする同社ならではの、アミノ酸による解析に基づく。
「血液中にある約20種類のアミノ酸バランスにより、各部位別のがんに罹患したときのパターンをそれにどれだけ近いかによってリスクを評価します」(同社・森妹子氏)
わずか5ミリリットル(小さじ1杯)の血液で、胃、大腸、肺、膵臓に加え、女性の場合は、乳がんおよび、卵巣・子宮体がんの7つのがんのリスクがA~Cの3段階のランクで示される。従来からあった、がんの生産するタンパク質で発見する「腫瘍マーカー」検査と比較しても、感度が高いというデータもある。「放っておくとがん化する前がん病変を検知する可能性も高いので、医師は、気になる方には、年1度くらいの受診をお勧めしています」