2018年11月1日 11:00
インフルエンザ治療薬に革命!1錠で効くゾフルーザとは?
「従来のタミフルやイナビルは感染細胞内で増殖したウイルスが細胞外に飛び出ることを阻害する仕組み。これに対して、ゾフルーザは感染細胞内で遺伝子レベルに働いてウイルスを死滅させ、より早期の段階から感染を防ぐ仕組み。効き目が強いことから、飲み薬として世界で初めて1回飲むだけで治療が完了。熱が下がるまでの期間はタミフル同様、1~2日間を要しますが、効き目が強いため、服用後の周囲への感染のリスクも減少したと報告されています」
現在、発症後5日間、熱が下がって2日間と定められている学校への出席停止の日数も、この新薬の普及で短縮されることが期待されているとか。
「私のクリニックではすでに今年3月からこの新薬を処方していますが、結果は非常に良好。私のように、今年の冬はイナビルやタミフルに代わってゾフルーザを処方する病院が増えると思います」
もし、かかりつけの病院でイナビルやタミフルを処方された場合でも「ゾフルーザにしてほしい」と伝えれば、患者の希望に沿ってくれる担当医も多いはず。価格は1錠4,789円(窓口での支払いは3割負担の人で1,730円)。タミフルは10錠2,720円(同窓口で1,170円)