2018年11月2日 16:00
その手術は必要?急増中「下肢静脈瘤治療」こんな病院に要注意
最初から、手術ありきの病院である可能性も。
■脅すように治療をすすめてくる
積極的に治療が必要なのは、皮膚症状が現れている場合だけ。本人が気にならず、症状がなければ、無理に治療する必要はない。
■高額なストッキングの購入をすすめられた
下肢静脈瘤だからといって、必ずしも治療用の「弾性ストッキング」を着用する必要はない。高額な商品をすすめてきたら注意しよう。
「ある病院では、『未経験でも3カ月で手術ができるようになる』とうたって、医師の募集を行っていました。経験が少ない医師も多いのです。過去にはその様な病院でレーザー手術を受けて、神経障害になり、足が麻痺してしまった患者が、私のところに相談に来たこともありました。
また保険適用になって以降、患者の金銭的な負担が少ないからといって、手術の必要がない軽症の患者に手術をすすめたりする病院も増えています。とくに、下肢静脈瘤の患者は片足だけの手術ですむことがほとんどなのに、両足とも手術を無理にすすめてくるような病院には注意が必要です」
こうした被害に遭わないためには、血管を専門にする“血管外科”を受診するか、近くにない場合は、かかりつけ医に相談してみるのがよいという。