2018年11月15日 06:00
体温は60年前からマイナス1度…現代人襲う冷え性の正体
本来なら、冬に旬を迎える根菜類などの陽性食品を食べることで冷えを予防するのですが、いまでは季節を問わずグリーンサラダなどを食べるようになりました。陰性食品ばかり食べていると、体は冷えるいっぽうなのです」
そのほか、小麦や上白糖など精製された食べ物をとることや、過剰な水の摂取、極端な減塩も、体を冷やしてしまっているのだ。
「精製された白い食べ物が体を冷やすのは、代謝を上げるミネラルやビタミンが削られているから。私たちは知らず知らずのうちに、自らを冷やす生活を送ってしまっているのです」
じつは、冷え性は単に手足が冷えるだけでなく、「万病のもと」にもなる女性の大敵だ。
「体が冷えを感じるというのは、これ以上体温を逃がさないように血管が縮んでいる状態で、結果的に全身の血行が悪くなってしまいます。血液はすべての臓器に栄養や酸素を届け、かつ老廃物を回収していますので、これらが滞ればあらゆる不調のもとに。肌荒れ、コリ、貧血のほか、脳疾患や心疾患といった重篤な病気にもつながりかねません」
その原因は血管の収縮に限らない。
「人間の体は、体温が1度下がると代謝が12%落ちるといわれています。
当然太りやすくなり、肥満やたるみの原因に。