老化リスク呼ぶ“糖化”、原因物質は「調理で増える」と専門家
体の“サビ”と同じように、老化を加速させるのが“コゲ”。そのリスクが、じつは毎日の食卓に潜んでいる――。
「体の“酸化”という言葉が聞かれるようになって久しいですが、今、アンチエイジングの世界でより注目されているのは、“糖化”というキーワードです」
アンチエイジング・糖尿病に詳しいAGE牧田クリニックの院長、牧田善二先生はそう話す。
「酸化は体を“サビ”させるものとして知られていますが、糖化は体を“コゲ”させる現象です。女性の場合は特に、40代を過ぎると老化が加速してしまいます。しかし、食事に気をつけることで、そのスピードを遅くすることもできるのです」(牧田先生・以下同)
糖化とは、体内で糖質と結びついたタンパク質が劣化することをいう。劣化したタンパク質が細胞内にたまると、それが細胞の劣化を招いてしまうのだ。
「糖化は、熱を加えた食品を食べることで起こります。
食品に熱を加えると、『AGE』と呼ばれる物質が発生します。これが細胞の柔軟性を失わせる元凶なのですが、このAGEを多く含む食品を取ると、糖化の速度が上がります」
糖化が進んだ結果としてわかりやすいのが、シミ・シワなどの皮膚の老化。