心臓に不調抱えるリスクも!?「むくみは病気のサイン」と専門医
始めは夕方に両脚のむくみがひどくなり、朝履けた靴が履けない、脛を手の指で押すとへこんでもどらない、などの自覚症状が出ます。朝になると元に戻るためそのまま放置している人も多いと思いますが、心臓のポンプのはたらきが衰えている可能性もあるので、一度、心臓の検査をすすめたい状況です」
その状態がさらに悪化すると、朝になってもむくんだままになってしまうという。
「むくみが慢性化している場合は、心臓病でも非常に重篤な『うっ血性心不全』の疑いがあります。命に関わってきますので、一日中脚がむくんだままという人は、早急に診察を受けてください」
腎臓病のサインは、まぶたの周囲のむくみとして現れることが多いという。これは腎臓で処理しきれない過剰な水分が、体の中でも皮下に余裕があり、同時にもっともやわらかいまぶた周辺にたまりやすいから。腎臓のはたらきが衰えていると、むくみもひどくなってしまうという。
「毎朝起きたときに、鏡を見てまぶたのむくみが気になるという人は、急性腎炎や糖尿病性腎症の場合もあります。ただし、腎臓から尿へタンパク質が漏れ出して、血液外の水分が増えてしまうネフローゼ症候群の場合は、両脚のほか全身にむくみが出ます」