精神科医が提言 親の“ボケはじめ”で持つべき5つの心構え
「老いた親が認知症と診断されたからといって、子どもが絶望する必要はありません。認知症自体、直接的に死に結びつく病気ではないわけですし、対応次第では症状を緩和させたり、進行を遅らせることが十分に可能だからです」
こう語るのは『先生!親がボケたみたいなんですけど……』(祥伝社)の著者、精神科医で国際医療福祉大学心理学科の和田秀樹教授。50代女性の親世代は70~80代、その多くが「ウチの親はいつ認知症と診断されるか」といった不安を抱えているはず。
だが、和田先生は、診断が出た途端に別人に変わるわけではないと忠告する。そして、認知症は老化に伴う自然現象であり、前向きな姿勢で受け入れてほしいとアドバイスする。
「今は“予防ブーム”で、認知症にならないようにすることばかりに力を入れています。ですが本当は、長生きすれば、認知症は誰もがなるものと捉え、準備と対策を、しっかりとやっておくべきものなのです」(和田先生・以下同)
では「親の物忘れがひどい」と思ったときの対処法は?和田先生は次の5つのポイントを挙げる。
【1】認知症の兆候を見逃さない
【2】臨床経験が豊富な専門医に診てもらう
【3】「いま現在の親」を受け入れる
【4】“できなくなった”ことを悲観するより“できること”を維持
【5】親に機嫌よく生きてもらうことを最優先にする
さらに“全体の90%は使われていない”とも言われる脳をもっと活用して、脳の老化を防ぐことが大事だと、和田先生は話す。
「脳内で最も早く老化が進行するのは前頭葉だといわれています。前頭葉は、記憶や感情、やる気などをつかさどる器官。この機能が落ちていくと、感情のコントロールが悪くなり、頑固になったり、怒りっぽくなったりします」
そして認知症が始まった親との向き合い方について、和田先生が解説してくれた。
「認知症の介護は、まず“慣れること”で対応の仕方が見つかります。そこで、どうすれば親の機嫌がよくなるかと観察する。ズルいと思われるかもしれませんが、工夫して、親がニコニコしている状態を維持できるようになれば、介護は楽になるでしょう」
親のボケを受け入れる準備は、早ければ早いほどよい。
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