2018年12月5日 16:00
帰宅後の顔洗いと着替え、1日1パックの納豆に肺がん予防効果
日本人の3人に1人ががんによって死亡している。国立がん研究センターがん情報サービスによると、死亡数が多い部位は、女性の場合、大腸に続いて肺が2位。国立がん研究センター東病院の呼吸器外科科長の坪井正博先生が語る。
「肺がんは、40代くらいから発症者が徐々に増えだし、70代でピークをむかえます。特に喫煙との関連が大きいと見られているのが、扁平上皮がんと細胞肺がんです。一方、非喫煙女性にも多く、増加傾向にあるといわれるのが、肺の奥や末梢に生じやすい、腺がんです。かつて、肺がん患者の男女比は7対3ほどでしたが、特に腺がんでは女性の比率が同等くらいに増えてきました」
米国ハーバード大学で疫学研究に従事した、内科医の大西睦子先生も、こう解説する。
「’17年、米国インディアナ大学の教授は、アジア女性の肺がん患者の50%が、非喫煙者であることを指摘しています」
“吸わないから関係ない”と思っていても、なってしまうことがある肺がん。
早期発見が重要な肺がんだが、日々の生活での予防が大切だ。
「禁煙はもとより、加熱式たばこを含め受動喫煙を徹底して避けることが、最大の予防です。分煙を心がけている人もいますが、たばこの煙は10メートル近くまで影響を及ぼします。