望診カウンセラーが伝授「ホクロで内臓のSOSがわかる」
「こんなところにホクロがあったかな」と、ふと思ったことはありませんか?実はそのホクロやシミ、内臓疾患の初期兆候かも。そんな内臓不調を知らせる大切なサインの見方を伝授!
「ふと、ひざ小僧を見たらホクロを発見。実はそれ、胃が弱っているサインなんです。消化不良で体調を崩さないように十分に注意してください」
こう話すのは、望診カウンセラーの渡邉由さん。東洋医学では、体内を通っている気血の通り道を「経絡」という。経絡は全身に張り巡らされているが、望診とはそんな経絡上に現れる症状を見て、内臓や心の状態を読み解く方法。
渡邉さんは、日本で望診の第一人者である山村慎一郎先生に師事。’09年に望診法指導マスターの資格を獲得し、これまで多くの相談者を通して臨床を重ねてきた。
「東洋医学では、年齢を重ねるにつれてできたホクロやシミは、血液の汚れや血流の滞りによる『お血(「お」は、やまいだれに於)』が原因と考えられます。とくに内臓で異常が発生した場合は経絡上にホクロなどが現れる場合があり、これをいち早く発見することで大事に至らずに済むんです」(渡邉さん・以下同)
渡邉さん自身、30代のとき、急に手の甲にホクロができ、下唇が荒れ始めたことがあった。
「それと並行するように、おなかをこわす回数が増え、ついには夜も眠れない気管支ぜんそくに2カ月も悩まされました。当時、すでに望診を知り、ホクロの位置や下唇の荒れから『大腸』の不調のサインと気づいてはいたものの、ここまでわかりやすく体はサインを出すものかと実感しました」
そこで渡邉さんが持つ大量の臨床データの中から、代表的な臓器の不調が、ホクロやシミ、肌荒れ、イボなどを通して皮膚に現れる経絡とゾーンを教えてもらった。
【心のゾーン】
両手のひらの小指の先から肩口まで伸ばした、手の内側のライン部。
「心臓や横隔膜などの不調は手少陰心経という経絡上に現れます。東洋医学では『心』とは心臓の機能だけでなく精神や意識にも関係し、動悸、不眠、精神不安定といった症状が現れます」
心のゾーンにホクロなどを見つけたら、とくに夏に、心筋梗塞などを起こす予兆のこともあるそうだ。
【肺のゾーン】
両手のひらの親指の先から肩口まで伸ばした、手の内側のライン部。
「肺や呼吸器からのサインは手太陰肺経という経絡上に出ます。顔に出るサインは、両頬と右頬上、小鼻の脇。ここにホクロなどができたときは肺が弱っている証し」
まず風邪をひきやすくなり、放置すると、肺炎や気管支ぜんそくなどの重篤な病気になることも。ふだんからマスクをするなどの自衛を心がけることが大切。
「望診は病院での血液検査などで数値異常が出る前の予防医学。今回紹介したゾーンにホクロやシミがある場合、まずいつできたか思い出すことが肝心です。生まれつきの場合は生来、その内臓が弱い傾向があり、最近できたものの場合は、いま、その内臓からSOSが出ていると考えてください」
ホクロやシミの色や大きさもメッセージ性があり、濃くて、大きなものほど、明確なサインであることが多いとか。あなたも、ぜひチェックしてみて!
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