口腔アレルギー起こす「ハンノキ花粉」医師語る“唯一の対策”
【ナッツ類】ヘーゼルナッツなど。
また、小さな子どもの場合、口の中の不快感をうまく表現できず、大人に「好き嫌い」として片付けられてしまうことがある。食後に何か訴えるようなら、よく観察することが大切だ。
「アレルゲンの食物でも、加熱や加工をするとタンパク質の構造が壊れるため、アレルギー反応が起きにくくなります。同じ大豆製品でも、豆乳で反応が出るのに、発酵させた醤油、味噌、納豆では出ないのはそのためです。炒め物などに使われる豆もやしは、加熱が十分でないまま提供されることがあるので注意が必要です。りんごならジャムに加工されていると大丈夫という人もいますが、アレルゲンに敏感な人は加熱、加工を施したものでも症状が出る場合があります」
ハンノキ花粉症は、スギと同様、まだ完治のための治療法が確立されていない。現状では、アレルゲンを避けることが唯一の対策だ。
「ハンノキ花粉症による口腔アレルギーは、花粉が飛散していない時期でも発症します。アレルゲンを確実に避けるためにも、おかしいと感じたら、一度アレルギー専門医がいる病院できちんと検査を受けてみてください」
くしゃみ・鼻水以外にも、つらい症状が続くという人は、重篤化を防ぐためにも、まずはその原因を突き止めよう!