2019年4月24日 16:00
アスリートを診てきた鍼灸師が語る「腰痛に効く1分バタ足運動」
多くの人が悩まされている腰痛。痛みを克服するために効果的なのは、体の“ウラ面の筋肉”を正しく鍛えること。器具も使わない、簡単だけど高い効果が望める運動をご紹介します――。
今や日本人の8割以上が腰痛持ちともいわれ、そのうち85%の症状が、原因の特定できない「非特異的腰痛」だという。
「多くの場合、姿勢が腰痛に関係しているといえるでしょう。現代人の腰痛には、運動不足、血行不良、肥満などさまざまな理由が考えられますが、姿勢に何らかの問題のある人がほとんどです。1日のうち座っている時間が長い人、パソコンやスマホを使用する時間の多い人などは、姿勢の悪化を招きやすいです。それが、体の裏側の筋肉、いわば“ウラ筋”が弱っていることと関係しています」
こう話すのは、鍼灸師で倉敷芸術科学大学客員教授の内田輝和さん。
内田さんはこれまで、プロスポーツ選手やオリンピック選手などトップアスリートの体も見てきた。
体のおなか側をオモテ、背中側をウラと見て、背中、腰、お尻、太もものウラ、ふくらはぎと、ウラ側の筋肉のことをまとめて“ウラ筋”と内田さんは呼んでいる。ウラ筋は、加齢や運動不足などでオモテ筋よりも筋肉量が落ちやすく、それが腰痛につながるのだという。