「食事、運動、癒し」3要素を叶える体にいい旅プラン
超高齢社会を迎え、健康寿命の重要性がうたわれる近年、各方面から注目を集めている「ヘルスツーリズム」。非日常を楽しみながら、「食事、運動、癒し」の3要素で健康増進にも一役買ってくれる。
「旅行に行っても高カロリーな食事で胃が疲れてしまったり、スケジュールを詰め込みすぎてヘトヘトに……、なんて覚えはありませんか?とくに50歳を過ぎると、以前と同じようなボリュームの旅行が難しくなってきます。そこで今、トレンドになりつつあるのが、旅を楽しみながら健康増進やストレス解消を目指し、日常の生活を見直すきっかけとする『ヘルスツーリズム』です」
そう話すのは、旅行ジャーナリストの村田和子さん。村田さんによれば、ヘルスツーリズムに基づくプログラムは、全国で次々と登場しているという。主催の多くは地域の観光協会や宿で、森や海岸でのウオーキングやヨガ、健康効果の高い温泉入浴などが、主なラインナップだ。
「ウオーキングも、専門家に学びながら、自分の体と向き合うことで、より心身の癒しや健康増進につながります。たとえば、岩手県久慈市で開催されている『久慈セラピー』では、海と山に恵まれた久慈の土地の特徴を生かした『気候療法』を取り入れ、健康増進につなげています。