“発酵コスメ”専門家語るその効果…発酵成分ごとに違い
ヨーグルトや甘酒、納豆、みそ……そして、本誌でも紹介して注目を集めた「発酵たまねぎ」「発酵しょうが」など、おいしいだけでなく健康効果もあると、ますます需要が高まっている発酵食品。加えて近ごろは“肌が食べる”として「発酵コスメ」を手に取る女性が増えている。
いったい肌にはどんなメリットがあるのだろうか。皮膚美容に詳しく、スキンケアブランド「アンプルール」でコメ発酵液によるコスメ開発にも携わった高瀬聡子先生に話をうかがった。
高瀬先生によると、発酵コスメのおもな利点は4つあるという。
「まず1つ目の利点は、肌のターンオーバーを促進してくれること。老化とは、紫外線による光老化も含め、新しい肌細胞をつくり出す力が落ちて代謝がにぶくなることがいちばんの原因ですが、発酵によって生まれた成分には、代謝を促す働きがあるのです。次に、肌をやわらかくしてくれること。
たとえばヨーグルトや甘酒などの発酵食品が肉や魚をやわらかくする作用があるように、発酵成分にはタンパク質を分解する酵素が含まれています。肌の主成分はタンパク質ですから、発酵エキスが含まれるアイテムには、加齢で厚く硬くなった角質を分解する作用が期待できるのです。