「肉で美肌作り」提唱する皮膚科医が実践する食生活とは
そればかりか、20~30年分の月経による鉄分の流出があるため、どんどん紫外線に負けやすくなっています。さらに、鉄分がないとコラーゲンをつくることができないため、ますますシワやたるみがひどくなって――まさに悪循環といえます」
では具体的に、どんな食生活をめざせばよいのか。
「ズバリ、美肌に必要なタンパク質や鉄分を含んだ『牛肉の赤身!』と言いたいところですが……日ごろ食べ慣れていない人は、体内で消化液がつくれないことも考えられます。いきなりステーキを食べるには、胃もたれなどの不調を招きがちなので、あまりおすすめできません。量も本来、食べられるならいくらでも食べていいのですが、最初は100グラムを超えないように、1回50~80グラムくらいから始めてみるのがいいでしょう。それも難しいときは、ひと口でもふた口でもかまいません。おいしいと思える程度にとどめましょう」
動物性と植物性タンパク質はどう違うのか?
「植物性タンパク質といえば、豆腐や納豆などの大豆製品が挙げられます。しかし、植物性のものには栄養素の外側にかたい“細胞壁”があり、よくかんでも消化されにくいため、卵、かつお節、いりこだしなど動物性のものを足すのが正解。