糖尿病、高血圧予防に…専門家が編み出した“みそ玉”とは
(村上さん)
とはいえ、玉ねぎもにんにくもパンチの効いた食材なだけに、仕上がりのにおいや風味が気になるが……じつはどちらも加熱することで、成分の効果を失うことなくにおいを抑えられるという。
「私も1杯、みそ玉のみそ汁をいただきましたが、ふだん飲んでいるみそ汁となんら違和感がなかったです」
そう、みそ玉の味わい、そして健康効果に太鼓判を押すのは、東京医科歯科大学名誉教授で免疫学者の藤田紘一先生。
「みその褐色色素であるメラノイジンには、糖分の消化吸収を遅らせ血糖値を下げる働きが、大豆レシチンには、血中コレステロールの上昇を抑えて動脈硬化を防ぐ働きがあります。また、イソフラボンの効果で、1日3杯以上のみそ汁が乳がんリスクを40%下げるという報告もある。これが医者いらずといわれるみその効果です。みそ玉はこれに加え、にんにくのアリシンが活性酸素を消去し、玉ねぎの食物繊維とオリゴ糖が、善玉菌を増やして腸内環境を整えてくれるというわけです」(藤田先生)
そしてもうひとつ、藤田先生が注目する物質がフィトケミカルだ。ミキサーで食物の細胞が壊されることで放出されるのだが、抗酸化作用のほか、免疫力アップ、デトックス、がん抑制、血液サラサラ、ダイエット、ストレス緩和、そしてアンチエイジングと8つもの作用があるというから最強だ。
健康な体をつくるには、まずは毎日の食事から。
しっかり食べて厳しい日本の夏を乗り切ろう!