2019年7月11日 06:00
夏場は「腸トラブル」がいっぱい!「1日終わりに湯船」で対策
「体の冷えは、内臓の血流を滞らせ、腸の動きを悪化させてしまいます。特に更年期以降の女性は女性ホルモンバランスの乱れや加齢に伴う筋力の衰えにより、冷え性から慢性的な便秘を招きやすいので気をつけましょう」
そう話すのは松生クリニックの松生恒夫院長。松生院長はこれまで4万件以上の大腸内視鏡検査を行い、“汚腸”の人を救ってきた便秘外来のスペシャリストだ。
便秘は腸の老化を早めるだけでなく、万病のもと。便秘が長引くと、老廃物や毒素が体内にたまり、さまざまな病気リスクが増大してしまう。“腸美人”であることは、体の内部も見た目もイキイキと過ごすためのカギなのだそう。
夏は腸トラブルの危険性がいっぱい。暑いからといってエアコンが効きすぎた部屋で過ごしてばかりいると、体が冷えるだけでなく、自律神経の乱れの原因にも。
「室内と屋外の出入りなどで10度以上の気温差が生じる環境にいると、腹部膨満感などの腸トラブルが出やすくなります。また、体の表面温度が下がると交感神経が緊張し、腸の動きが停滞してきます。さらに、血行が悪くなると、血流の滞りから腸管運動が抑制されていきます」(松生院長・以下同)
暑い日は汗で水分が失われるので、熱中症予防のためにも水分摂取は不可欠だが、氷入りのアイスコーヒーや炭酸飲料など、キンキンに冷えたドリンクの飲みすぎは腸を冷やしてしまうので要注意。