死亡リスク高い病気予防に摂りたい食材、その科学的根拠
「野菜や果物を取る人ほど幸福感が高い状態が保てるということがわかっています。野菜や果物には“幸せホルモン”と呼ばれるセロトニンなどの脳内物質を分泌する働きを持つものも多く、それも病気を遠ざける要因のひとつになっているのではないかと推測しています」(白澤先生)
これまでに世界中でさまざまな食材の疾患との因果関係が調査研究されている。健康増進、疾病予防に働くと認められている食品をピックアップした。食材を選ぶときの参考にしてほしい。
■死亡リスクを下げる食品リスト(監修:白澤卓二)
【大豆食品】
病気:がん(乳がん、前立腺がん)、脳梗塞、心筋梗塞
効能:国立がん研究センターのコホート研究では「1日3杯以上味噌汁を飲む人は1杯未満の人に比べて乳がんの発生率が40%少ない」という結果が。大豆に含まれるイソフラボンに乳がんの予防効果があると考えられる。大豆をよく食べる女性グループの脳梗塞のリスクは36%、心筋梗塞のリスクは45%低いことがわかっている。
【緑茶】
病気:がん(胃がん)、動脈硬化、心疾患、脳梗塞
効能:緑茶に含まれる茶カテキンに、がん細胞の増殖を抑制する働きがある。