2019年8月1日 15:50
睡眠薬を使う前に変えるべき生活習慣、昼寝は15分までと医師
一般的に1日7時間の睡眠が理想とされているが、体のメカニズム上、高齢者はそれ以上眠ることは難しい。「5時間しか寝られなかった」からといって、不眠症だと決めつけるのは拙速だという。
「翌日に眠気を残さず、普通に生活できていれば、それがその人にとっての理想の睡眠時間。しかし、昼間に眠気が襲う人は“危険信号”です。われわれも患者が不眠症かどうかを判断するとき、“昼間眠くないですか?”と聞くようにしています。当てはまる人は、いい睡眠がとれていないと判断できるため、そこではじめて睡眠薬を検討する段階に入ります」
昼間にウトウトすることなく、普通に生活しているのであれば睡眠は足りている。それでも“眠れない”“寝つきが悪い”という高齢者には、睡眠薬を処方する前に、まずは生活習慣の見直しを勧めているそうだ。そこで菅原理事長に、よい睡眠をとるための生活習慣を教えてもらった。
■朝日を15分浴びる
「われわれの体には時計が内蔵されています。朝日を浴びるとその時計はリセットされ、そこから約15時間後に眠くなるように設定されている。深夜になっても眠気が来ない、なんてことにならないように、朝起きてからしっかりと日光を浴びることが大切です」