足の健康をおびやかす「変形性ひざ関節症」を見抜くサイン
その代表格となるのは「変形性ひざ関節症」だ。これは、半月板がずれたり割れてしまうことで進行し、多くはひざの内側の軟骨がすり減って起こる。これも50代から急激に増加するという。次の項目に思い当たることが多い人は、いまは目立った痛みがなくても注意する必要がある。
□以前に比べて歩く速度が遅くなってきた
□階段を上るのに手すりが必要である
□ひざや腰に痛みがある
□靴底の外側が内側に比べて減りやすい
□床の上で足をまっすぐに伸ばしたとき、ひざの裏が床につかない
□昔、ひざや足首に捻挫などのけがをしたことがある
「変形性ひざ関節症」初期には正座やしゃがむのがつらいといったサインが出る。進行すると椅子から立ち上がったり、階段の上り下りをするのがつらくなる。さらに進むと、通常の歩行までつらくなっていく。そして、ひざの痛みは転倒リスクを高めることにもつながってしまうのだ。
「肥満気味で、脂肪量は多いのに筋肉量が少ないという人は特に気をつけてください。ひざにかかる負荷が高くなるうえ、関節の中に脂肪がたまり、炎症を起こしやすくなるからです。ただし、ひざ関節症があっても痛みを伴わない人もいます。そういう人は、調べてみると、ひざまわりや太ももの筋肉が発達していることが多いのです。