2019年8月30日 06:00
“クーラー病”に悩む人が試したい「鎖骨つまみ」の効果とは
「マッサージを受けても症状がよくならない」「肩がパンパンで頭まで痛い」など、がんこな肩こりに悩む人は多い。
「スマホ画面を長時間見たり、重いバッグを持ったり、前かがみの姿勢でいることが長いと、肩まわりが圧迫されてこり固まります。老廃物がたまって血流も滞るので、この時期は肩こりに加え、クーラー病による冷えや不眠、むくみにもつながってしまうのです」
こう話すのは、理学療法士の田一也さん。こりの原因は、猫背や眼精疲労からくるもの、筋肉の衰えによる血流やリンパの滞り、さらには更年期障害など、人によってさまざまなタイプがある。
「それでも共通するのは、僧帽筋上部線維と鎖骨のまわりの筋肉がかたくなっているということ。ここを指圧すると血流がよくなって気持ちいいのですが、もみ返しがきて頭が痛くなることがあります。ぶり返さないためには、こりを元から解消すること。筋肉を押すのではなく、皮膚をつまみながらほぐすとすっきりしてきます。
特に今、冷房にあたりすぎて体調をくずす人が増えています。つらい症状を緩和させるためにも、鎖骨のまわりについている4つの筋肉、『胸鎖乳突筋』『僧帽筋上部線維』『三角筋前部線維』『大胸筋鎖骨部』に注目し、その表面をつまんでいきましょう」