2019年11月4日 06:00
日中は活動的に、靴は底を浅く!「めまい」遠ざける生活習慣
「朝、目が覚めて起き上がろうとしたら、目がグルグル回る」など“めまい”に悩む女性たちが増えている。’16年の国民生活基礎調査によると、女性の約3割がめまいを訴えていて、特に40代以降で急増するのだという。
「めまいの約7割は、耳の中の平衡感覚をつかさどる三半規管や耳石器が関係しています。女性は閉経後、女性ホルモンが減少することでめまいを起こしやすくなるのです。症状や原因はさまざまなので、原因を早く突き止めて、適切な治療をすることが大切です」
そう話すのは、聖マリアンナ医科大学耳鼻咽喉科の肥塚泉教授。ひと口にめまいと言っても、3つのタイプに分けられるという。
「自分自身や周囲の風景がグルグル回るように感じるのは『回転性めまい』です。症状が激しいので、立つ、歩くといった動作に支障をきたすことが多く、不安を抱く人も多いのですが、このタイプは命に関わる心配はありません」(肥塚教授・以下同)
また、体がフワフワと宙に浮くような症状が出るのは「浮動性めまい」。
これは耳の病気のほか、過労や睡眠不足、ストレス、脳の病気によって起こる。急に立ち上がったときに目の前が真っ暗になったり、気が遠くなったりする「立ちくらみ」