髪を乾かすついでに…1日5分、ドライヤーお灸で冷え性を解消
厳しい残暑が続いたと思ったら、急激に朝晩冷え込んできたことで、この時季にはだるさやめまいなどの体調不良を訴える人が増加する。
「体調不良の元凶は、自律神経の乱れによる“冷え”です。これは、自律神経のリズムが乱れ、体温調節が機能しなくなることです。肌荒れ、アレルギー、更年期障害、慢性疲労、むくみ、不眠のほか病院に行くほどでもない体の不調を引き起こしますが、そのうち頭痛、肩こり、おなかの不調の3つは、もとをたどると冷えからくる血行の滞りが一因です。冬場は暖房が効きすぎる室内と外との体温調節に苦しみ、体はほてるのに、足先は冷える『冷えのぼせ』に苦しむ人が続出します。本格的な冬の到来の前に、冷え対策を講じておきましょう」
そうアドバイスするのは、東京有明医療大学の川嶋朗教授だ。“冷え”を放っておくと、血行が悪くなり低体温になる。すると代謝や免疫機能が低下し、細胞の働きが衰える。
さらに内臓の機能が低下して、病気のリスクが高まってしまうことに。
「漢方医学では、冷えはさまざまな病気を引き起こす前兆として非常に重視されています。漢方医学のセルフケアの中で、高い効果が得られるお灸を、手軽にできるのが“ドライヤーお灸”です。