2019年11月22日 11:00
99歳で現役!最高齢の美容部員 戦前から歩み始めた美容の道
「今は、累計売上4億円を目指しているんです。人生は前進あるのみです」
柔和な笑みを浮かべながらも、力強い目でそう話すのは、福原キクヱさん。ポーラの訪問販売員であるビューティーディレクターを、60年近く務め、生涯で累計売上3億円を超えるすご腕の販売員だ。
美しい眉のラインに、頬紅をさした艶のいい肌と、お化粧はバッチリ。レースの刺しゅうが入った水色セーターに黒のジャケットとパンツを着こなす姿はとても若々しい。しかし、なんと御年99!
「今年の9月には『最高齢ビューティーアドバイザー』としてギネス世界記録にも認定されたんです。人生でいちばんうれしかった」
お会いしたのは、月に1度のミーティングの日。足が悪く、車いすを利用することもあるというキクヱさんだが、1人、タクシーで移動して事務所へ。
ミーティングが始まると、70〜90代の仲間とともに、熱心にメモを取りながら、新商品の説明に耳を傾ける。わからないことがあると、「それはどうやって使うの」と質問も飛ばす。
こうした努力で、キクヱさんは今も数十人のお客さんを抱え、月に30万円も売り上げる。新規の顧客獲得にも積極的だ。
「一緒のデイサービスに参加している女性から、最近初めて化粧水とクリームを頼まれたんです。