2019年12月19日 06:00
“飲みこみ力”鍛えて「誤嚥性肺炎」対策!簡単「のどトレ」4
これからの季節は、寒さと乾燥がもたらす「肺炎」と、おもちののど詰まりなどによる「誤嚥性肺炎」のピーク。無事に新年を迎えるためにも、今からのどの「トレーニング」を心がけよう!
「肺炎で亡くなるのは75歳以上の高齢者がほとんどですが、じつはこうした高齢者の70%以上に誤嚥が関係しているとされているのです。そこには、『飲み込み(嚥下)力の低下』が関係しています」
そう話すのは『肺炎に殺されない! 36の習慣』(すばる舎)の著者で、耳鼻咽喉科として30年以上の経験を持ち、現在は言語聴覚士、栄養士、看護師らと連携しながら嚥下障害の治療を専門的におこなう、西山耳鼻咽喉科医院の西山耕一郎院長。
「男性であれば、のど仏の位置にも注目してみましょう。首の半分より下にあるようなら、飲み込み力が衰えているサインです」
じつは、こののど仏こそ、「飲み込み力」の重要なカギ。
「のど仏は正式には『甲状軟骨の喉頭隆起』といい、女性にもちゃんと備わっています。そして、こののど仏をつり下げている『喉頭挙上筋群』という筋肉が、食べ物を飲み込んだときに、『喉頭蓋』という、のどのフタで気管の入口をふさぐことで、誤嚥を防いでいるのです。