2020年1月29日 06:00
「降圧剤×カプサイシン」…併用を避けたい「不調とサプリ」
サプリさえ飲んでいれば健康になれる。そう安易に思い込んでいると、いつしかサプリが体をむしばむ“毒”になってしまうかもしれないーー。
「自分の健康状態を把握せずにサプリを飲みすぎてしまうと、思わぬ“落とし穴”にハマることがあるのです」
そう語るのは『医者が教える「あなたのサプリが効かない理由」』(イーストプレス)の著者で、サプリをつかった栄養療法を行っている医師の宮澤賢史先生。内閣府の調査(’12年度)によると、日本人の約5割が2種類以上のサプリを利用している。そして、年齢が上がるほど、飲むサプリの種類は増える傾向にあるという。
同調査では、病院で処方される薬とサプリを併用している人はおよそ3割。しかも、そのうち8割の人は、医師にサプリの使用を伝えていないということが判明している。
「医師からの処方薬を服用しているときに、サプリも摂取してしまうと、治療薬の効果を阻害してしまうだけでなく、もともと抱えていた病状が悪化する可能性さえあるのです。
たとえば、コレステロールを下げる処方薬を服用している人が、同じくコレステロールを下げる効果を持つ紅麹のようなサプリを過剰に摂取すると、コレステロール値が著しく低下し、その副作用としてうつ症状を起こす危険性が高くなります」