「紫外線にはメリットも」と専門医、1日30分の日光浴で免疫UP
皮膚がんリスクを高める、肌にシミができるなど、何かとネガティブなイメージがある紫外線。でもちょっと待って!そこにはさまざまな病気を遠ざけ、若さを保つうれしい効果が盛りだくさんなのです。
「太陽光に含まれる紫外線は、特に女性にとって大敵と思われがちですが、最近の研究では私たちの肌や体を健康にしてくれるありがたい存在であることがわかってきたのです」
乳腺専門医で、アンチエイジング医療に詳しい南雲吉則先生はそう話す。紫外線といえば、美容や健康によくないイメージがつきまとうものだけれど……。
「私たちの体が紫外線を浴びると、肌の表面でビタミンDがつくられます。骨を丈夫にするために日光浴が効果的なのは有名ですが、それ以外にも、ビタミンDの作用によって、多くのメリットを得ることができます。がん、うつ、認知症、ぜんそく・花粉症などのアレルギー症状、さらには心筋梗塞、脳梗塞、動脈硬化など、日本でも問題となっている疾患の多くを防ぐのに紫外線は有効なのです」(南雲先生・以下同)
とはいえ、やはり紫外線といえば念入りにカットするもの、というのが多くの人が認識しているところだ。南雲先生が次のように解説する。