ビューティ情報『歯学教授が語る「唾液」の働き、「認知症」遠ざける成分も』

2020年2月11日 11:00

歯学教授が語る「唾液」の働き、「認知症」遠ざける成分も

歯学教授が語る「唾液」の働き、「認知症」遠ざける成分も


「唾液は私たちの口の中の健康のためにさまざまな働きをしていますが、その成分は心身全体の健康維持にも欠かせない役割を果たしています。人間の体は唾液によって守られていると言っても過言ではありません」

唾液の働きについて長年研究を重ねてきた神奈川歯科大学の槻木恵一先生はそう話す。

唾液には体を菌から守る抗菌作用のほか、菌を洗い流す自浄作用、胃や腸を助ける消化作用など、さまざまな機能がある。これらの働きが、虫歯だけでなく、かぜやインフルエンザ、さらには動脈硬化、うつ病、そして認知症などの疾患の予防にもつながっているのだという。

体を守る働きをする唾液の成分の筆頭株がIgA(免疫グロブリンA)だ。IgAは免疫力をアップしてウイルスの侵入を妨げるだけでなく、腸内環境を整えたり、歯周病菌の侵入を防ぐ機能もある。

「近年、歯周病は糖尿病や動脈硬化、リウマチなどさまざまな病気と関係していることがわかってきましたが、アルツハイマー型認知症に影響を与えているとも考えられています。これは、歯周病菌が脳に入り込むことで、認知症の原因となるアミロイドβを増加させてしまうことによるものです」(槻木先生・以下同)

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