2020年4月29日 06:00
50代女性の10人に1人「骨粗しょう症」の危険を医師が解説
骨の材料となる主な栄養素の一つがカルシウムだが、その吸収のために欠かせない栄養素がビタミンD。体内のビタミンDの80%は紫外線を浴びて皮膚で生成されており、その量は、食事から取るよりも4倍とはるかに多い。つまり、紫外線をカットしすぎると、せっかく骨の新陳代謝が行われても材料不足で健康な骨が作られなくなってしまうのだ。
「ダイエットも危険要素。これまでに過度なダイエット経験のある人は、すでに骨粗しょう症予備群に入っているかもしれません。食事制限により骨を作るのに必要な栄養が不足するうえ、骨の守護神である女性ホルモンの分泌が低下してしまうからです」
短期間で激痩せすると、生理が止まったり、不規則になったりすることがあるが、それは卵巣からの女性ホルモンの分泌が低下するため。また、女性ホルモンは脂肪細胞からも分泌されており、過激なダイエットで一気に脂肪が減ると、やはり女性ホルモンの分泌量が急激に減ってしまうのだ。
「なお、骨粗しょう症には遺伝的な要因もあると考えられています。
母や祖母に骨粗しょう症の人がいる場合は、よりいっそうの注意が必要です」
「女性自身」2020年4月21日号 掲載
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