医学博士警告する「スマホ認知症」30〜60代でも物忘れ多発
「暇さえあればスマホを触り、“写メ”をメモ代わりにしたり、出かけるときに地図アプリを使うなど、スマホに頼る生活を送っていませんか?こうした行為が、もの忘れや精神的な落ち込みなど認知症に似た症状を招いています」
そう話すのは、脳神経外科医でおくむらメモリークリニック院長の奥村歩先生。外出自粛の巣ごもり中、日に何度もネットニュースを確認するなど、スマホを触る時間が長くなってはいないだろうか。
奥村先生のクリニックの「もの忘れ外来」には、全国から毎日100人以上の患者が来院するが、その年齢層は、10年前とは様変わりしているという。
「以前は高齢者がメインでしたが、最近は患者さんの約半数が30〜60代で、認知症発症には早い年代。訴えを聞いていると、スマホなどIT機器に頼りすぎている人が多いことに気づきました。特徴的なのは、もの忘れのほか、うっかりミスが多発したり、イライラや落ち込みが激しくなるといった傾向。私はこれを『スマホ認知症』と呼んでいます」(奥村先生・以下同)
心当たりのある人は、奥村先生が考案した次のチェックリストを試してみよう。
【10の「行動」チェック】
□ スマホは家でも仕事中や移動中でも、すぐに手に取れる場所にスタンバイしてある
□ 電車内、待ち時間など、時間が空いたらスマホを取り出すのがクセになっている
□ 「あの人の名前、誰だっけ」