2020年6月26日 15:50
肌の老化の原因に…使い過ぎが引き起こす「スマホ焼け」に注意
新型コロナウイルス感染拡大の影響で外出の機会が減った結果、パソコンやスマートフォンの使用時間が急激に増えたという人は多いだろう。そんな“スマホの使いすぎ”は、体にさまざまな負担をかけることになる。
ブルーライトが眼精疲労を招くことはよく知られていますが、じつは“肌の老化”の原因ともなるのです」
そう警鐘を鳴らすのは、日本医科大学名誉教授の太田成男先生だ。太田先生は、ブルーライトが私たちの体内で酸化ストレスを発生させることを自身の研究から導きだした。
「研究では、紫外線やブルーライトなど数種類の光をマウスの皮膚に当て、時間経過による活性酸素の発生率を調べました。活性酸素は皮膚細胞を酸化させ、シミやシワの原因となるものです。それまでも太陽から降り注ぐ紫外線が肌を酸化させることは明らかになっていましたが、実験によって、ブルーライトにも肌に活性酸素を発生させる作用があることがわかりました」(太田先生・以下同)
ヒトの皮膚にも同様の構造があるため、ブルーライトを浴びることは私たちの肌にトラブルをもたらす原因となるという。
ブルーライトは可視光線の中でも波長が短く、強いエネルギーを放つ。