2020年8月11日 06:00
ウオーキングは「大きめ歩幅」で!夕方老眼を防ぐ生活習慣
「朝ははっきりと手元の文字が見えていたのに、夕方になると見えづらくて……」
最近、多くの読者世代から、こんな悩みが寄せられている。
「自宅でテレワークをする人が増えたせいか、夕方になると『ものが見えにくい』と訴える“夕方老眼”の人が増えています。巣ごもり中に、パソコンやスマホで長時間、動画を見る習慣がついてしまった人にも多く見られる症状です」
そう語るのは、あまきクリニックの味木幸院長。
「ヒトの目を覆う毛様体筋は、輪ゴムのような形の丸い筋肉で、その中にある水晶体という軟らかいレンズを繊維群というひもで引っ張っています。引っ張られた水晶体は薄い状態になっていますが、近くを見ようとすると、毛様体筋が縮んで厚くなります。反対に遠くを見るときは毛様体筋がゆるんで水晶体が薄くなります。このように、目は絶えずピントの調節を繰り返しているのです。この水晶体が硬くなり、ピントを調節する機能が低下することで手元の文字が見えにくくなるというのが“老眼”のメカニズムです」(味木先生・以下同)
水晶体の硬化は、おもに加齢による毛様体筋の衰えが原因と考えられているが、新型コロナウイルスによる“巣ごもり生活”が、その衰えに拍車をかけている。