“巣ごもり”認知症や「要介護」を防ぐタンパク質摂取のすすめ
とエクササイズ(運動)を合わせたものです。心と脳と体はつながっている、という視点からしてもこれはおススメ。ぜひ挑戦してみてください」
鎌田先生によれば、40〜50代から脳の認知機能はすでに低下傾向にあるそう。顔は浮かぶのに名前が出てこない、スマホで何を検索していたのか忘れてしまった……。そんな兆候がある人は“脳の老化”を疑ってみて。
最後は、「要介護」に最も直結する“体”の老化について。
「筋肉や丈夫な血管を作る大切な栄養素がタンパク質。日本人の食生活はもともとタンパク質が不足しがちなのですが、そこに巣ごもりによる運動不足が加わり、筋肉が落ちる一方となっています。
巣ごもり生活に入って、焼きそばやチャーハン、お好み焼きといった炭水化物中心のメニューが増えた、というデータがあるのですが、これではタンパク質の摂取量は減るばかり。毎日の食事の中で、白身肉や魚など、良質なタンパク質をしっかり取るように心がけてください」
ちなみに炭水化物の取りすぎは肥満の原因となり、その先に糖尿病や動脈硬化といった疾患のリスクがあるので要注意だ。
さらに「食生活」と並んで気をつけたいのが「運動」。
「特に更年期以降は筋肉の衰えが加速していきますから、巣ごもり老化の対策としては、運動こそいちばんおススメしたいですね」