鎌田實先生に聞いた「自粛でこわばった心をほぐす5カ条」
心と脳、そして体というのは、おのおのが独立して存在しているわけではなく、互いに密接に関係しています。ですから、この3つそれぞれの老化を防ぎ、さらに少しずつでも鍛えていくことが、巣ごもり老化の効果的な予防につながっていくのです」
そこで、鎌田先生に監修してもらった“心を解きほぐすための5カ条”を紹介。
【1】感情を抑えず、よく笑い、よく泣く
【2】臆せず新しいことを始めてみる
【3】面倒でもとりあえず体を動かす
【4】1日1度は外で太陽の光を浴びる
【5】テレビに洗脳されない
いずれも「心・脳・体」の連動を踏まえたものだが、詳しく解説してもらおう。
「心を健康にするには、じつは外出して体を動かすのが手っ取り早いんです。というのも、『幸せホルモン』と呼ばれるセロトニンの分泌は、適度な運動と、太陽の光を浴びることの両方で促進されるからです」(鎌田先生・以下同)
太陽の光を浴びて体を動かすことは、良質な睡眠にもつながる。分泌されたセロトニンが10時間ほど後にメラトニンという睡眠誘導物質に変わるからだ。
そして、巣ごもり生活では「テレビ漬け」になっていた人も多いと想像されるが、鎌田先生によれば、テレビは“心の老化”にとってもろ刃の剣だという。