ビューティ情報『熱中症対策で“水がぶ飲み”に罠…「水中毒」を医師が警鐘』

熱中症対策で“水がぶ飲み”に罠…「水中毒」を医師が警鐘

では、1日にどれほどの水分と塩分を取ればよいのか。管理栄養士で博士(学術)の竹並恵里さんに話を聞いた。

「人間が1日に必要とする水分量は約2.5リットル。そのうち0.3リットルは体内で生成されるため、食事や飲み物から摂取すべき量は2.2リットルです。1日3回の食事で約1リットル分の水分を食品から摂取できますから、飲み物で補給すべき量は1.2リットルほど。通常は、1日に『200ミリリットル(=コップ8分目)×6回』程度の水分補給を目安にしましょう。脱水症状を防ぐためにも、入浴前後や起床時は、必ず水分を取るようにしたいですね」

十分な水分をとるためには「1日3食」が大前提。3食きちんと取り、水を飲みすぎないことが水中毒対策の要だろう。
つぎに塩分摂取について、竹並さんはこう続ける。

「日本人は男性であれば平均11グラム、女性は平均9グラムほどの食塩を1日に取っています。発汗量の多い猛暑下での食塩必要量を考える参考値のひとつに、気温35度で1日約7.5~10グラム、40度で1日約10~12.5グラムとの報告があります。そのため、40度近い暑さだと、ふだんの食事では塩分量が足りない可能性も考えられます。

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