2020年9月16日 11:00
「昔の出来事を思い出す」医師が教える認知症の予防習慣
■昔の出来事を思い出す
過去の出来事を思い出すのはネガティブなことではない。
「私は’02年に愛知県名古屋市の昭和日常博物館と共同で『地域回想法』を開発しました。懐かしい話題を語り合う回想法スクールへの参加によって、認知機能の低下が抑えられたという結果が得られています」
■ぬるめのお風呂に30分つかる
就寝前にぬるめのお風呂につかってリラックスを心がけよう。
「1日の疲れをとるだけではなく、お風呂から出て体温が下がってきたころに眠れる効果があります。寝る前はスマホは見ないで十分な睡眠を取るように」
コロナ禍で在宅時間が増えるなか、生活が不規則になり、不調を訴える人が増えている。
「つい夜遅くまでテレビやスマホを見ていませんか?じつは睡眠不足は脳にとって大敵です」
30〜50代はお弁当作りなどで早起きの女性が多い。認知症の中でも約7割と最も多くの患者数を占める「アルツハイマー型認知症」は、脳内アミロイドβと呼ばれるタンパク質がたまり、神経細胞の破壊につながることで起こる。睡眠不足はアミロイドβがたまってしまう原因になる可能性もあるという。
「6〜8時間の睡眠を確保し、規則正しい生活を心がけましょう。