腰痛の一因「噛み合わせのずれ」を防ぐためのセルフケア術
松浦さんが自分でできるセルフケア法について教えてくれた。
【1】パソコンのモニターは『少し高い位置』に
「パソコンのモニターが視線より低いと、首が前傾になり、噛み合わせのずれを招きやすい。モニターを台の上に置くなどして、視線が下がらないようにしましょう。視線を意識的に上へ向けると、横隔膜が緩み鼻呼吸もしやすくなります。鼻呼吸をすることで、毛細血管を広げる『一酸化窒素』が体内に発生するので、血流改善の効果も期待できますよ」
【2】机の左側に写真を置いて眺める
「まっすぐ前を向いたときに左右の視野の広さを比較すると、右目の視野のほうが広いというデータがあります。そのため、パソコンやスマホを集中して見ているときは、無意識に右目で集中して見ている人が多い。結果的に、体の右側に緊張が続き、噛み合わせにもずれが生じやすくなるのです。これを軽減するには、デスクの左側に写真などを置いて眺める時間を作ること。
また、左手で突起のあるボールやおはじきなどを握って、体の左側に刺激を与えるのもよいでしょう」
【3】景色を楽しみながら歩く癖をつける
「体の緊張をほぐし、噛み合わせのずれを防ぐには、足裏の重心運動=歩くことも必要です。