2020年10月7日 15:50
腰痛を和らげる「酸素たっぷり呼吸法」を専門医が伝授
これは血流が不足すれば、当然、血液によって運ばれる酸素の供給量も減っている、ということ。脳は全身の酸素供給量の20%を必要としていますので、脳は血流不足、すなわち酸素不足の影響を受けやすいと言えるでしょう。この酸素不足を解決するためにぴったりなのが、私がおすすめする呼吸法なのです」
■脳の誤作動を防ぐ「酸素たっぷり呼吸法」
【1】基本の姿勢
背筋を軽く伸ばしてイスに座る(背もたれがある場合は寄りかからない)。親指を腰側にして両手で左右の腰を軽くつかみ、目を閉じる。
【2】鼻から8秒吐く
目を閉じたまま鼻からゆっくりと息を吐きだす。体を少しだけ反らしながら、マッサージをするように親指に力を入れる。
【3】鼻から4秒吸う
目を閉じたまま鼻からゆっくり息を吸い込む。体を元に戻しながら、おなかと腰が膨らむイメージで親指の力を緩める。
※【2】【3】を5分間繰り返す。
この呼吸法ではあえて腰をつかんで反らせているが、これも脳の思い込みを修正するため。
「腰そのものには異常がないのに、痛みがある人は、怖がって腰を動かせずにいます。ですから意識的に腰を動かし『ほら、大丈夫!』と脳を再教育しましょう」