「緑内障」早期発見のカギは「40歳を超えたら一度は検診を」
『正常眼圧緑内障』の場合は、眼圧が異常に高いわけではないのに、視神経乳頭に圧が集中してしまうため、眼圧を測っただけでは発見できないことが多いのです。また緑内障は、“不可逆”な病気。死んでしまった視神経は、元に戻りません。残った視野は、治療によって維持はされますが、改善はされないのです」
早期発見に最も有効な手段は、眼科で検診を受けること。
「40歳を超えたら、いままで眼科にかかったことがないという人でも、検診を受けてほしい」と梶田さんは語る。
「特に、家族のなかに緑内障の患者がいる人や近視の人は、検診を受けるべきでしょう。通常、眼底検査によって視神経乳頭の状態がわかり、緑内障を疑うことができます。眼底検査、眼圧検査を経て、緑内障の疑いがあるようなら視野検査まで行います。
一連の検査は3割負担で2,500円ほどで済みますし、ほぼ、その場で緑内障かどうかが判明します」
正常眼圧緑内障は、視力だけを測っても発見はできない。メガネを新調するときは、視力検査だけの眼鏡店ではなく、眼科を受診したほうがよさそうだ。
「また、自治体で行うような健康診断についても、眼科検診をオプションでつけることをおすすめします。