2021年1月7日 11:00
天地がひっくり返ったよう…めまいの主原因“めまい症”とは?
昨年の晩秋のこと。スッキリしない天気で、一日中頭が重いときに、私、記者Mを“激しいめまい”が襲った。
夕食後、編集部で作業をしていると突然、目の前の風景がグルグル回転した。「食後だから血糖値が上がったのかな?」と思い、早めに帰宅しようと家路を急ぐ途中、今度は体がふわふわして、まっすぐ歩けない。思わず電信柱に頭をぶつけそうにもなった。
その足で夜間診療をしているクリニックに行くと、「耳鼻咽喉科に行って詳しく検査してもらうように」と言われ、翌朝、近所の耳鼻咽喉科を受診すると、「良性発作性頭位めまい症」と診断された。
最近、年のせいか「“激しいめまい”に見舞われた」という声をよく聞くようになったが、先日、担当編集Yも私にこう打ち明けた。
「朝起きて眼鏡をとろうと、寝た姿勢のまま後ろを振り返った瞬間、天井が高速でまわりだして。
驚いて耳鼻科に行くと、良性発作性頭位めまい症と診断されたんです」
そこで、私も同じ病気で悩んでいることを話すと、「ぜひこの病気の特集をしよう」ということに。さっそく、めまいの権威として知られる、横浜市立みなと赤十字病院めまい・平衡神経科部長の新井基洋先生のもとへ向かった。