2021年1月8日 11:00
厳寒真冬のコロナ対策は「2段階換気」で!医学部教授が推奨
ますます予断を許さないコロナ第3波。感染者数は全国的に著しく増加している。同時に冬の寒さが厳しさを増すなか、マスク・手洗い以外に私たちにできることはあるのだろうか。
「通常、ウイルスの感染経路は、人が出す粒子径5マイクロメートル以上で1〜2メートルしか飛ばないしぶきによる“飛沫感染”と“接触感染”によるとされています。ところが、新型コロナウイルスは5マイクロメートル以下の『マイクロ飛沫』でも感染することがわかってきました。マイクロ飛沫は通常の飛沫より飛距離が長く、密閉空間での浮遊時間が長いことがわかっています。そのため、換気が重要となってくるのですが、寒くなると急に室内に冷たい空気を取り込むことで起こる健康リスクにも配慮しなくてはなりません」
こう話すのは、札幌医科大学医学部微生物学教授の横田伸一先生だ。新型コロナウイルスの飛沫感染を防ぐためにも、室内の換気は1時間に5分程度が理想とされているが、真冬の厳しい寒さもまた私たちの体にダメージをもたらす危険性がある。
「冷たい外気は、換気をするときに室内の温まった空気を冷やしてしまいます。その際の急激な寒暖差は、血圧上昇や心疾患、脳疾患など血管にかかわる疾患のリスクを高めてしまうのです」