「抜かずの名歯科医」が教える日常でできるデンタルケア4
こうした不具合を改善するための処置を施しても、元に戻すことは難しいです」
インプラントの中には、安さをウリにする歯科医院もある。
「私立病院で65万円、国立病院でも55万円はかかります。それが20万〜30万円とうたう歯科医は、大事な工程を省いている可能性がある。実際に歯周病があるのにそれを無視して施術しているケースもあります。安すぎるインプラントをすすめる歯科医は、よい歯科医とはいえません」
自分の歯を守るには、もちろん自身で行う日々の虫歯・歯周病予防も重要だ。岩田さんが教える「歯を守る」日常ケアは次のとおり。
【1】40歳を過ぎたら4本の歯ブラシを使う
「表面を磨く通常の歯ブラシ、歯の端のカーブした部分を磨くワンタフトブラシ、根元の隙間を磨く歯間ブラシ、歯と歯の間や歯茎の下1ミリを掃除するデンタルフロスを使い分けましょう」(岩田さん・以下同)
【2】歯磨きは15分で少量の水でうがい
「フッ素入りの歯磨きがありますが、すぐにゆすいでしまうと効果がありません。フッ素が歯に定着する15分ほど歯磨きを続け、ゆすぐときは、できるだけ少量の水で簡単に。
また、洗口液も効果を得るには、30秒ほど続けてください」