2021年2月10日 06:00
白髪へのヘアカラー、商品種類別に知るべき頭皮への影響
「雑誌などが行う調査で、40代以上の女性に髪の悩みを聞くと、第1位は決まって『白髪』なんです」
そう話すのは、美容ジャーナリストの伊熊奈美さん。白髪は読者世代共通の悩みといえそうだが、どうして白髪ができるのかを詳しく知る人は意外と少ない。
「新しく生まれる髪の大もとは、最初はみんな白いんです。そこに色素が送られて髪の毛が色づき、黒い髪として生えてくるのです。ただ、加齢などの影響で、色素を作る働きが落ちてくると、白髪のままになってしまうのです」(伊熊・以下同)
さらに、白髪が増えると多くの人は、いわゆる「ヘアカラー」で髪を染めるようになるが、個別のヘアカラー製品の特徴が消費者にとてもわかりにくい。ドラッグストアなどにところ狭しと多くの商品が並んではいるが、大抵は「お店で勧められたから」「CMでよく見るから」「値段が安いから」といった理由で選んでいるのが実情だろう。
「ヘアカラーといっても、髪が染まる仕組みはさまざま、髪や頭皮への影響もいろいろあります。それらをきちんと知って、自分に合うものを選んでほしいですね」
ヘアカラーは医薬部外品と化粧品に分けられ、さらに「永久染毛剤」「脱色剤」