ぎっくり腰と思ったら大動脈瘤破裂…医師が「急な腰痛」に警鐘
腰が痛いことと内臓の病気が結びつかず、こちらからうかがわない限り、内科で腰痛を訴える人が少ないのが現状です。そのため適切な治療を受けられず、いつまでも治らないまま“腰痛難民”になってしまうのです」
腰痛はおもにどんな内臓疾患と関係があり、また、その見分け方はあるのだろうか。
「腰痛と関係しやすいのは、腰の裏に位置する“後腹膜”の中にある臓器の疾患です」
内臓疾患など病気に起因する腰痛には次のものがある。
■後腹膜にあるおもな臓器(器官)
【十二指腸】
胃もたれ、胸やけがある。ストレスが多い人は注意。
【膵臓】
症状はないことが多い。糖尿病の人は注意
【腎臓】
排尿に違和感がある。倦怠感を伴うことが多い。
【尿管】
排尿に違和感がある。
【子宮】
不正出血、月経痛、月経不順がある。
【腹部大動脈】
体勢を変えても痛みが変わらない。高血圧の人は特に注意。
■その他
【がんの骨移転】
がんの罹患経験がある。特に肺がん、乳がん、前立腺がん、多発性骨髄腫など。
【心因性】
大きなストレスや不安を感じているとき。
「ただし、痛みの感じ方は人によって違うので、この場所のこの痛みならこの内臓の疾患、と特定するのはとても難しい。