2021年3月26日 11:00
健康効果持つナッツに医師が新提言「生薬と組み合わせ摂る」
とは、漢方薬の原料にもなる植物や動物、あるいはその一部を用いた天然由来の薬のこと。身近なものでは、シソ、ショウガ、シナモンなどが知られている。
「東洋医学では、体の中で『気』『血』『水』の3つの要素がバランスよく循環していることが心身の健康を保つうえで重要だと考えます。このうちどれかが不足したり、滞ったりすると不調を起こすのです。生薬には、その不足や滞りを改善する働きがあり、根本から体質を変えて自然治癒力を高める効果が期待できます」
3要素の1つ「気」とは、活力や活動のベースとなるエネルギーのことで、流れが滞ると気の巡りが調節できず、自律神経のバランスを崩しやすくなる。この場合、シソ、ショウガ、陳皮(ミカンの皮)などが有効だ。
次の「血」とはその名のとおり血液のこと。不足すると貧血や精神失調を引き起こす。
ナツメやクコの実などが改善に効果がある。
最後の「水」は、汗やリンパ液など血液以外の体液。不足したり、流れが悪くなると肌荒れやむくみの原因となる。ショウガ、陳皮などを取るのがいい。
「お悩みの不調に合わせて生薬を選び、さらに自分が目的とする効果のあるナッツを組み合わせて日々の食卓に取り入れてみては。