人生100年時代を生き抜くための「年代に合う食事」とは
ほかにも50代から加速する体の変化に、筋肉量や骨密度の減少、腸内環境の悪化、肌の老化などが挙げられるが、いずれも食事を見直すことで、予防・改善が望めるという。
「筋肉を維持するためには良質なタンパク質、骨密度を保つにはカルシウムなどのミネラルとビタミンD、腸内環境を整えるには食物繊維、肌の老化にはビタミン類など、それぞれ必要な特有の栄養素があります」(濱先生)
■調理方法やタイミングで栄養効果は変わってくる
ぜひ意識的に栄養を取りたいものだが、そのためにはどういった点に気をつければよいのだろうか。赤石先生は次のように解説する。
「組み合わせや調理方法、食べるタイミングなどで食材の栄養吸収率が変わったり、栄養効果の出やすさに変化が生じます。また、当たり前のように捨てられる部分に栄養素がたくさん含まれていることも。“”栄養を捨てない食べ方“を心がけることで、食事による健康効果は大きく異なってきます」
赤石先生は、読者世代の女性に向けて、まずは大豆の栄養パワーを味方にすることを推奨する。
「更年期の女性に積極的に取ってほしいのが大豆食品です。大豆は女性ホルモンに似た働きをするイソフラボンが豊富ですが、そのほかにも良質な植物性タンパク質、食物繊維、カルシウムなどのミネラル、ビタミン群など、多くの栄養素を含む“スーパーフード”といえます。