2021年4月15日 11:00
「ピーマンのわた」にうれしい健康効果が!専門家語る食事法
「22年前、私はひどい冷え症に悩まされていました。何かよい食べ物はないかと試していて、たまたま家にあったピーマン3個を夕食に食べてみたのがその効果に注目するきっかけでした」
こう話すのは、ピーマン胎座の薬理で特許証を取得している楠本季一さん。ピーマンを食べた晩、ふだんは足が冷たくて靴下をはいて寝ていた楠本さんが、足がホカホカして靴下を脱いでしまうほどだったという。
「驚いて、ピーマンの薬理効果について研究をはじめたのが、私とピーマンの出合いでした」
ピーマンの語源はフランス語で唐辛子を指す《ピマン》。見た目からもわかるように、唐辛子の仲間なのだ。
「唐辛子には『カプサイシン』という辛味成分が含まれていて、これが血行を促進し、冷え性などに効くことはよく知られています。じつはピーマンの胎座には、辛くない『カプサイシン系物質』が多く含まれています。そしてこの物質にはカプサイシン以上に血液循環を促進させる効果があり、冷え性を改善することがわかってきました」
胎座とは聞き慣れない言葉だが、ピーマンの内側にある白いわたと種と隔壁の部分を指す。
カプサイシン系物質のほとんどがこの部分に含まれているのだとか。