血圧コントロールする食事の秘訣は「食べ合わせ」にあり
「カルシウムは骨をつくる材料として知られていますが、不足すると血管収縮を招き、高血圧を加速させます。特に更年期以降の女性はカルシウム不足から骨粗しょう症になる人が増えるので、意識して積極的に取りたい栄養素のひとつです」
カルシウムを含む食品との組み合わせとして相性がいいのが、春菊とごま、ヨーグルトときな粉など。マグネシウムやカリウムと組み合わせると、血管の収縮を調整してくれる。
カリウムには体内のナトリウム(塩分)排出を促す働きがあり、血圧コントロールのためにも取りたい栄養素だ。
50代以上の女性の1日の目標摂取量は2,600ミリグラム以上。代表的な食品はアボカドで、1本あたり720ミリグラムのカリウムが含まれている。そのほか、バナナ、小松菜、柿などにもカリウムが豊富に含まれている。
食べ合わせでおすすめなのが、バナナと牛乳、キウイとレタスなど。
カリウムに食物繊維やカルシウムが加わることで、体内のナトリウム排出が促進される。マグネシウムは、カルシウムの働きを調整し、血管の収縮を抑え、拡大を促す働きがある。マグネシウムを多く含む食品はほうれん草、海藻類、ナッツ、ごまのほか、納豆などの大豆製品がある。