シーツ、枕カバー、靴…見逃し注意の「体臭のもと」
夏の暑さにコロナ禍が加わって、臭いのリスクは急増中。そんな真夏の“ストレス臭”を解消する生活ルールをご紹介。
「汗をかく機会が多い暑い夏は、汗腺の詰まりなどが臭いトラブルの原因となります」
そう話すのは、女性の肌のデリケートな悩みについてのアドバイスに定評がある内科医・皮膚科医の友利新先生。
友利先生によれば、“ストレス”が、私たちの体臭に影響を与えているのだという。
「ストレスが加わると、私たちの体は皮脂の分泌が過剰になってしまうことがあるのです。皮脂や汚れが汗腺や毛穴にたまると、体から発せられる臭いに影響するといわれています」(友利先生・以下同)
コロナ禍以降、不安やストレスが蓄積しているという人は多い。真夏の汗、加齢に加えて、いわば“ストレス臭”といえる臭いのもとにも注意が必要なのだ。ストレスを軽減するために欠かせないのが、体を「休ませる」こと。
「バランスのよい食事、適度な運動、十分な睡眠をとる。そうして心身をリラックスさせることがストレス対策になります。朝、ウオーキングをしたり、緑の中を歩くのもストレス解消になりますし、夜はぐっすりよく眠ることもとても大切です」
体を「休ませる」ためのポイントを見ていこう。
■バスタブにつかってリラックス
【1】バスタブにつかってリラックス
睡眠の質を高めるためには、入浴をシャワーで済ませるのではなく、バスタブにつかってリラックスするようにしたい。同時にシャンプーを使ってしっかり頭皮を洗い、皮脂の汚れを取るのも体臭予防に欠かせない。
【2】就寝30分前からスマホは見ない
寝る直前、深夜までスマホを見続けていると、緊張や疲れが取れない。就寝30分前からはスマホの使用を避けて。ストレスを和らげて、体臭の予防につなげよう。
「寝る前はベッドでスマホを見ているという人も多いですが、これは脳と体の緊張につながるため、避けたほうがよいでしょう。就寝30分前を目安に控えるようにしてください」
【3】パジャマ、寝具は毎日きちんと替える
眠るときの環境も大切。パジャマやシーツ、枕カバーなどをこまめに替えることは、臭いのもとを防ぐと同時に、快適な環境でリラックスして眠るためにもぜひ怠らないようにしたい。毎日替えるのが大変であれば、肌触りがよく吸収性のいいタオルを枕カバーにして毎日洗っても。
さらに、休ませたいのは自分の心身のほかにも。
「毎日のように同じ靴を履いていると、蒸れて臭いの原因になってしまいます。靴も適度に休ませてあげましょう」
新型コロナウイルス対策を引き続き行いながら、“ストレス臭”対策もできることから取り組んで、臭いが気になるこの夏を乗り切ろう!