2021年9月8日 11:00
骨への振動で歪みを正す「ハンマー骨トントン」のすすめ
米国のミズーリ大学の研究でも骨粗しょう症予備軍の人(20〜50代)も、週3回のジャンプ運動と筋トレで骨量が上昇すると報告されている。骨の健康を保つには、“適度な刺激”を加えることが大切なのだ。
「とはいえ、すでに体に痛みや不調があるため、運動が不可能な人もいます。そんな場合は、骨を外からたたいて刺激するのが有効だと考えました」
■耳鳴りは首や頭の骨のゆがみや変形から
藤田先生は多くのアスリートの体調管理やリハビリテーションも担当しているが、選手たちに気になる部分の骨をたたいて刺激することを試してもらうと、痛みが取れる、けがの治りが早い、などの効果や手応えがあったという。
「その経験をふまえ、痛みを抱える方が、ご自身で適度な振動刺激を加えられないかと考えていたところ、思いついたのが、ゴムハンマーと麺棒のエクササイズ、ハンマー骨トントンでした」
一方、患者さんの中に慢性的な耳鳴りを訴える人がいた。その人たちの共通点として、首から頭頂部にかけて、どこかの骨が出っ張っていたりゆがんでいたりと、左右に差があることに気づいた先生。
「そこでハンマー骨トントンを試してみたところ、耳鳴りが改善した!という人が相次いだのです」